今回の記事では、
- アノマリーって何?
- FXでアノマリーは活用できるの?
- アノマリーはどんなものがあるの?
こんな悩みに向けての記事となっています。
実は、FXでアノマリーは沢山あります。
この記事ではドル円、ポンド円の月足傾向からアノマリーを作ってみた内容と代表的なアノマリーについて紹介しています。
記事を読み終えてチャートを見るとさらに面白くなると思います。
アノマリーとは何か?
教えてWiki先生~
アノマリー(英語:Anomaly)とは、ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等を指す。科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む。すでに説明できるようになった現象でも、アノマリーあるいは異常という名称がそのまま残ったものも多い。
Wikipediaより
根拠の説明はできないけど結果こうなるよという法則みたいなものですね。
こういうのはFXに限らずどんな分野にもありそう。
大衆心理を知ると考えたら知っておくと有利になります。
例えば、みんながドル円は上がる!と思っている強烈なアノマリーがあればドル円は上がります。
また、そのアノマリーを利用してみんなが思う方向とは逆に動く場合もあります。
基本的にテクニカル分析とファンダメンタル分析2つを中心に分析していますが、少しアノマリーを気にしてます。
ドル円の月足傾向アノマリー
- ドル円2009年〜2018年の過去10年月足チャートを使用。
- 各月の陰線、陽線のバランスをまとめてみました。

1月:陽線5回 陰線5回
2月:陽線7回 陰線3回
3月:陽線4回 陰線6回
4月:陽線4回 陰線6回
5月:陽線4回 陰線6回
6月:陽線3回 陰線7回
7月:陽線4回 陰線6回
8月:陽線4回 陰線6回
9月:陽線8回 陰線2回
10月:陽線7回 陰線3回
11月:陽線6回 陰線4回
12月:陽線3回 陰線7回
- 陽線、陰線の差異があまりない月の方が多い
- 7割の月:2月(陽線)、6月(陰線)、10月(陽線)、12月(陰線)
- 8割の月:9月(陽線)
9月の結果にビックリしました。
あくまで過去の結果からの傾向ですが、9月は押し目買い戦略で挑みたいと思います。
ポンド円の月足傾向アノマリー
- ポンド円2009年〜2018年の過去10年月足チャートを使用。
- 各月の陰線、陽線のバランスをまとめてみました。

1月:陽線5回 陰線5回
2月:陽線9回 陰線1回
3月:陽線8回 陰線2回
4月:陽線4回 陰線6回
5月:陽線6回 陰線4回
6月:陽線4回 陰線6回
7月:陽線3回 陰線7回
8月:陽線6回 陰線4回
9月:陽線6回 陰線4回
10月:陽線7回 陰線3回
11月:陽線6回 陰線4回
12月:陽線5回 陰線5回
- ドル円よりややエッジが効いてる印象
- 7割の月:7月(陰線)、10月(陽線)
- 8割の月:3月(陽線)
- 9割の月:2月(陽線)
2月スゴイですね。
ドル円同様あくまで傾向ですが、今後はちょっと参考にしようと思います。
その他アノマリーまとめ
代表的なものをサラッとまとめてます。
流し読みでOK。
各月アノマリー
1月
1月の月初は正月なので市場の参加者が少なくあまり動きのないスタートとなります。2019年1月3日の大暴落は稀。
その後1週目のトレンド方向へ1月は動いていきやすいアノマリーがあります。
2月
2月で有名なのは「節分天井彼岸底」です。
節分付近が天井で彼岸の3月20日付近が底という傾向。
3月
3月は多くの企業が決算月です。
相場が活発に動きやすくなります。
外貨を円に交換し円高傾向があるとも言われています。
4月
企業は3月決算で締めたところから4月は年初となります。
そこで円を外貨に交換し経済活動を活発に始めます。
そうすることで円安傾向となり、逆張りが決まりやすい月とも言えます。
5月
5月と言えば「Sell in May」です。
アメリカ株式市場が5月に天井になりやすいためこの様なアノマリーがあります。
5月は天井を見定めて売りを仕込む月。
6月
6月は半年、第一四半期、ボーナス月など一つの区切り月です。
企業や個人の資産が流入して大きく動きやすいです。
7月
7月から海外ではサマーバケーションに入るファンドも多いため「夏枯れ相場」と言われる状態になりやすいと言われています。
また、アメリカ株式市場の株価が上昇しやすい様で「円安ドル高の月」というアノマリーもあります。
8月
7月に続き「夏枯れ相場」継続の傾向です。
日本では「お盆」もありさらに枯れていく傾向です。
小幅な値動きでレンジ相場になりやすい。
9月
夏に枯れていた分、9月からは「秋の大相場」というアノマリーの状態になりやすく大きく動き出す傾向があります。
夏のレンジをブレイクして大きく動き出しやすい。
10月
10月は歴史的大暴落が集中している月です。
世界情勢や経済情報に気を付けたい月です。
11月
9月に始まった動きが一旦落ち着く月だと言われています。
アメリカは感謝祭があったり、ファンドの決算期や休暇前のポジション整理など調整的な値動きになりやすい傾向です。
12月
イベント盛りだくさんの月です。
年末商戦、アメリカ企業の決算月、クリスマス、年末休暇。
特に決まった方向性はなく大きな値幅がでやすい月です。
ゴトー日の円安
毎月5と10のつく日をゴトー日と言います。
どこかCMで聞いたことがある様な感じです。
このゴトー日は、東京時間(9時55分)にかけて円安になりやすいというアノマリーです。
この時間は「仲直」という仕組みが絡んでいます。
為替レートは常に動き続けています。
そこで、為替レートを決まったタイミングでその日の取引レートを決めてしまうというのが仲直の仕組みです。
その決まる時間が東京時間9時55分です。
実需関連でドルの需要が多くなり朝方から仲直にかけて円安になりやすいことからトレーダーが便乗するためさらに円安になりやすくなっています。
そのため、10時を過ぎると一旦円高になりやすくなります。
ジブリナイト
間違いなく日本限定アノマリーです。
金曜ロードショーでジブリが放送されるときは相場が大荒れというアノマリーです。
これは「みんながこのアノマリーを信じている」「金曜日は雇用統計など経済指標発表が重なる」ためだと言われています。
とても有名なためTwitterが大賑わいします。
星々系アノマリー
占星術です。
スピリチュアル、オカルトと言われるジャンルですよね。
満月、新月、水星逆行、皆既日食、皆既月食など。
地球や星々の大きなイベント時には相場が荒れるというアノマリーです。
まとめ
- アノマリーは根拠の説明はできないけど結果こうなるよという法則ということが前提。
- ドル円、ポンド円それぞれ傾向の特徴がある。
- アノマリーは沢山ある。
実際に相場でアノマリーだけを信じてトレードをする人もいるかもしれないけど少数派です。
全力で信じてポジションを持つというよりは参考程度に活用することがアノマリーの使い方だと思います。
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